ゆとり世代の『パソコン不要論』
昔々あるところに、ゆとり世代のマイクロソフト信者がいた。
ノートパソコンはsurfaceシリーズ、マウスはMobile Mouse3600。
クラウドはOnedrive、メールはOutlook、使用するブラウザはInternet explorer(→Microsoft edge)。
スマートフォンこそWindows Phoneではなかったが、マイクロソフトこそハードウェア最強メーカーであると信じて疑わなかった。
マイクロソフトからアップルへのジョブ(ズ)チェンジ
さて、学生時代を上記の組み合わせで過ごしたわたしもすっかり社会人。
そんなマイクロソフト信者だったわたしの転機は社会人2年目の終わりがけ、2018年の3月に訪れた。
それは、使用していた相棒(Surface Pro4)の不調から始まる。
買い替えの検討
不調の理由が動画の見過ぎによる過負担によるものか、あるいは当時のWindows10の大型アップデートによるものかは分からないが、ともかく相棒の不調から間もなく、わたしは次機種への買い替えを検討することになる。
これまでのわたしだったら、後はいつ、どこで、どれほどお得に買い換えるかを考えるだけで良い話だった。
だって、買い換える際に迷わなくて済むことが信者のメリットなのだから。
気に入った商品を追いかけ続けること、それはわたしの買い物哲学でもあった。
しかし、当時は次の人事異動で引越しを伴う異動がほぼ確定していたということもあり、断捨離の書籍を読み漁り、引っ越すにあたりモノの見直しを図っていた時期だった。
例えばベッドを捨てて、布団に変えてみたり。
そんな矢先だったものだから、わたしにとある考えが芽生えてしまうことはある意味で必然だったと言えよう。
パソコン不要論
とある考えとは、「そもそもパソコンは自分に必要なのか」ということだった。
デジモノ好きの方はご存知だと思いますが、2018年3月はちょうど無印iPadの新機種が発表された時。
アップルペンシルが使用可能で、そこそこのスペックがありながら32GBwi-fiモデルなら税別40,000円未満という値段設定で、当時大変に話題になった。
このiPadのスペックそして価格を見て思ったのは、4年に1度の頻度で10万円以上するパソコンを買い換えるよりも、2年に1度iPadを買い換えていった方が自分には合っているのではないかということだった。
台所事情的にもこちらの方が優しいですし、しかもアップル製品は中古の買取価格が安定して高額なので、2年ごとの買い替えであれば、3割〜ほど返ってくる。
とここまで検討して、本案はかなり魅力的だと思えた。
後の不安材料は自分のパソコンの使用目的がiPadでこと足りるのかということだった。
しかし、この不安はすぐに取り除かれた。
なにせわたしのパソコンの使用目的の全ては、iPhoneの延長線上にしかなかったのだから。
つまり、メモをキーボードで素早く打つ、動画を大画面で見る、電子書籍を見開きで読む、といったこと。
これらはむしろiPadの得意分野と言えた。
・・・そしてわたしは一代決心したのだった。
こんなわけで、わたしはマイクロソフト信者からアップル信者へとジョブ(ズ)チェンジをしたのだ。
今ではApple TVにApple watchまで所持する立派なアップル信者(それぞれしっかり検討したうえでの購入ではあるが)。
ただ、こんな経緯でアップルに乗り換えたものだから、やはりMacは所持していない。
今後必要に迫られ、パソコンの購入を検討する際には、SurfaceとMac、どちらを購入するのか、それ はまだ分からない。
時代の変化
ただし、一つ注釈を付けさせていただくと、学生時代のわたしの選択が誤っていたわけではないと思う。
当時はレポートを書くにしても、ゼミでソフトを動かすにしても何かとWindowsの方が便利でしたし、
当時のiPadには今ほどの柔軟性もマシンパワーもなかった。
時が経つにつれ、タブレットの在り方は変化し、わたしを取り巻く環境も変化した。
そして何より、時代が変わった、ということなのだろう。
社会人になって、自分の想像していた以上に自宅でパソコンを使うことはなくなった。
情報セキュリティが年々厳しくなる時代にあって、仕事をまるっと家に持ち帰ることはなく、あったとしてもせいぜいメモを作ったり、プレゼンの読み原稿を作ったりといった文章を作る程度。
娯楽にしたって、ネットサーフィンはブラウザではなくニュースアプリで行うことが増え、Youtubeや電子書籍、SNSやスマホゲームなどはいずれもiPadの得意分野だったりする。
こうして改めて考えると、わたしがパソコンからiPadに乗り換えたことは、必然だったように思える。
パソコン全盛期を生き、パソコンに憧れて育ったわたしと同じ愛すべきゆとり世代の皆様方。
パソコンからiPadへ、乗り換えを検討してはいかがだろうか。
▲ もちろんこの記事もiPadで書いている。